台本第一稿、あがる

台本の第一稿が、あがりました。

9年ぶりに書いた台本です。書き方忘れてましたけど、途中から思い出してきました。

やっぱり身に染み付いた文体やテーマ、というのは抜けなくて、私にとって原点であるカゾクもの、になっています。もはやおなじみの、「崩壊したカゾク」のオハナシね(笑)

 

が・・大変なのはここからなんですよねぇ(笑)

第一稿はあくまでも「物語」の筋がはじめから最後まで通った、というだけのことで・・まだまだ「仮組み」ですよ。

劇の呼吸というか、劇を流れる時間がスッキリと通るまでは完成ではありません。

やっぱり、観ている側にとっては生理的に「劇の流れ」が腑に落ちないと、ダメなんです。集中が途切れ途切れになってしまうから「説明過多」なところは削らないとダメだし、調子に乗って「走って」書いたところは流れをせきとめないと、ただヤカマシイだけになる。逆にもったいぶって間延びしたシーンはバッサリ切らないとダメで。そのさじ具合がいつもね・・台本書くときに頭を悩ます最大のポイントなのですよ。部分部分でみれば面白くて切り捨てるのもったいないなぁというシーンでも、全体の流れの中においたときにスムーズでなければ勇気を持って捨てないと・・(泣)

 

なんだか今回は、これまでになくプレッシャーがあります。

昔は「台本なんて稽古しながら手直ししていけばいいや」と軽く考えて、第一稿があがりさえすればあとは細かい手直しだけで済んでいたのですが・・今回はまとまった稽古時間がなかなかとれないだろう、ということを考えると、脱稿時点でほとんど完成させておかなければ、という思いがあります。10年ぶりの公演になるのだから、それなりの水準は絶対にクリアしないといけないと思いますし。

 

そんなわけで、台本完成までにはもう少しかかります。

途中経過でした~