台本完成

台本完成する。400字詰めにして173枚。
今日、すべてプリントアウトして細かなチェックを入れた。
今の私の力量ではこれ以上の「直し」を入れることは出来ない、つまり全身全霊を込めた、というところまで漕ぎ着けた事になる。

題して、『海のない岸辺』

『不可能な情熱』とどちらにしようかと迷ったが、前回、前々回の公演とともに、「海」にモチーフをとってきたこともあり、その繋がりで『海』を持ってくることにした。

岸辺があるのに、海がない‥‥それはひとつの「不可能性」の象徴である。
この社会に生きていながら、常に、何かが足りない‥‥乾いている、虚しい‥‥ココロに穴がポッカリ空いている‥‥そういう思いは若い時からずっと私の中に継続して続いているテーマで、今回もまた真正面から、その「足りなさ」を取り上げることになった。人間、歳はとっても核心的な中身は変わらない、ということだ。ただ、若い時に比較すれば「人物」をうんと丁寧に描いた、つもりである。

 

折に触れて書いてきたように、崩壊した家庭のオハナシ‥‥なのだが、私の思いでは、人々が関係性を求めてけたたましく生きようとしているオハナシと言ったほうがしっくりとくる。

はじめて少年を真正面から書いたと同時に、「母」を丁寧に書き込んだつもりだ。いい女優さん(さぁて、誰かな?《笑》)にやってもらいたいなぁ~と、つくづく思う。

公演に漕ぎ着けたわけではないが、たとえ台本の形に過ぎないとはいえ、この世に存在していなかった作品をひとつ、産み出せたことは事実だ。そう思うとやはり達成感を感じずにはいられない。
取り敢えずは、この場を借りて、うめいさん、細川さん、篠原さんらにお礼を言いたい。
彼女らの存在が、陰に陽に私を後押しし、勇気づけてくれたからこそ、9年ぶりの台本を書き上げられたと思う。

この先、スケジュールをうまく合わせて練習できるか、キャスト、スタッフを集められるか、という巨大な巨大な課題はいぜんとして残っているわけだが‥‥(笑)

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    細川 (木曜日, 05 9月 2013 15:55)

    一つの作品を書き上げること、本当に大変なことと思います。ひとまず、お疲れ様です!
    まだ何も具体的なお手伝いもできずにいるので、ぜひ気軽に連絡下さい。

  • #2

    keitai0 (金曜日, 06 9月 2013 21:18)

    ありがとうございます。
    取り敢えず書いてみたはいいものの‥‥人が足りない(笑)
    台本送りがてら、こんど連絡させてもらいます。