鉄則

演劇経験と言えるほど豊かなものではないが、私なりに経験してきた「主宰」という立場で身にしみた「鉄則」がある。
それは、「できることはすべて自分でやる!」ということ。
別に私が完璧主義だからというわけではない。
可能な限り自分でやることで、誰かれに不満の生じる隙をできる限り少なくするためだ。

誰かに「やらされている」と思っていると、人はすぐに不満を抱く。
それが「仕事」で「賃金」を貰っているのであれば「しょうがない」と思うのだろうが、いかんせん、我々の芝居は「仕事」ではないのだから、手伝いは「義務」じゃない。だから「やりたくないこと」は端的に不満を呼び起こすのだろうと思う。私だって「不満」を抱かれながら「手伝い」なんかされるのは真っ平ゴメンだから、「人任せ」を少しずつやめ、その分、「自分で出来ること」を増やしてきた。人を信用しなくなった分だけ、人は成長するのだ(笑)。

・・だが未だに、億劫なことに関しては「人助け」を求めてしまうダメな気持ちが私の中に残存している。そういう気持ちが残っていると及び腰になるから、やっぱり気を強く持たなければ、と思う。

 

今回の公演はこれまでになく大変になると思うが、気を引き締めてかからなければ・・
「人に頼るな。できることは全て自分でやれ!」