ただ声をだす

ただ声をだす。

ただそれだけのことだ。

素直に声を出す、ということ。

素直にコトバを喋る、ということ。

皮肉にも、経験を積めば積むほど、役者というのはそういうことが出来なくなっていくものらしい。

むろん、それが成熟である、という見方が成立するフィールド、というのはあるし、私もそれを認めよう。

だがそういうフィールドはテレビの中のドラマに任せておけばよい。
それが私の立場だ。