おもいあがり

私は高校から演劇をやってきましたが、本当の意味で「自分がやりたい演劇」を志しはじめたのは、19歳のころ、自分の作を書き、演出をするようになってからです。

 

ここでも何度か触れましたが、山崎哲の演劇論をなんどもなんども繰り返し、独学でまなび、若いなりに必死で追求しました。考えてきました。あの頃の私の頭のなかといったら、どうすればあの人の演劇に近づけるか、ただそれだけだったと思います。

 

形態zeroとは、すなわち、わたしが惚れた演劇論を自分なりに実践・実験していく場だった、ということができます。

 

そうして9作品つくっていく中で、私なりに掴んだ「演劇の本質」というものがあります。そしてその「本質」は、見渡しても周囲ではあまり実践されていない「本質」であるように思えました。

 

できることなら、誰かひとりでも構わない、私の掴んだ「演劇の本質」というものを、まるごと、伝えられる人をみつけよう、真剣についてきてくれる役者さんに、私が覚えてきたモノをすべて伝えよう、そう思っていました。

 

10年ぶりに復活する、もしかしたら最後かもしれないこの機会に、形態zeroで培った私の演技法を、引き継いでくれる人をつくれたら、今度こそ思い残すことなく、演劇から足を洗おうっと!・・・なぁんて甘く思っていたのですが、人生はそんな三流ドラマのように安っぽく展開してはくれないものです(笑)。

 

まぁ後継とかはどうでもいいので、自分の思い描くモノを表現する手段というのは・・演劇に限らず、探っていこうと思います。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    sek stel (金曜日, 03 11月 2017 21:28)

    Kubacki